あたりまえなタイトルだと思われるかもしれませんがMk1のEXIGEにとっては難しいことなのです。
Mk1 EXIGEに乗られたことがある方ならわかるかと思いますがクーラー付いていますが効きません。
正確には水温上がると効きが弱くなります。
そもそものクーラーの性能が低いからと思われている方もいらっしゃいます。
しかし、ヒーターレスのマレーシアモデルELISEは結構冷えるんですよ。
冷えない原因は別のところにあります。
Mk2のエアコンユニットを丸ごと移植すればよく冷えるEXIGEの出来上がりなのですが細かい配管やコントロールユニットなどの移植も考えると結構な時間と費用を要します。
ですので今回は既存のユニットで冷えるEXIGEにしていきたいと思います。
取り外したヒーターコアとブロアファンです。
樹脂ケースは耐熱とは言え経年劣化でバキバキに割れるので数年前にアルミ板で修理しています。こちらはまだ元気そうで何よりです。
Mk1のエアコンユニットはヒーターコア、ブロアファン側とエバポレーター側の2ピースになっています。
エバポ側から覗いた感じの写真でミクスチャーフラップはHOTにMAXです。
ボックス左側斜めにちょろっと見えるシルバーなやつがヒーターコアです。
エバポを通った風がヒーターコアを通りブロアに吸われて暖かい空気が車内に送られます。
そしてこちらがミクスチャーがMAXにCOOLです。
ヒーターコアへの通路を遮断して冷え冷えのエバポを通った風がダイレクトにブロアに吸われて車内はあー涼しいってなります。
ではなぜそうならないのか。
上のボックスを二つに割ってブロアファン側から覗いた感じの写真です。
ヒーターコアほぼむき出しなんですよ。
風の入り口は塞ぐけど出口はむき出し。しかもブロアの真ん前。
そりゃ暖かいの入ってきちゃいますよ。
これが冷えない原因です。水温上がるともう駄目です。
普通は入口出口それぞれフラップで塞ぎます。軽自動車でもそうなってると思います。
Mk2になってからはちゃんとフラップが2つ付くようになっています。
スペース的な問題とフラップをワイヤー1本で動かさないといけないって条件でこうなっちゃったのかなと。
若しくは本来クーラーではなくデフォッガーだったとか…。
このユニットを作り出したメーカーさんです。
軍事車両かなんかのエアコンユニットを製造されていたようで。
どこの国の軍事車両だか知りませんがご愁傷さまでした。
クロステープでミイラみたいになっちゃっていますが…。
分かりづらいと思いますがフッ素プレートでフラップを追加しました。
こちらはMAXでCOOL状態です。
こちらがMAXでHOTにした状態です。
何が何だか画像では全然わからないと思いますが自分でもわからないので大丈夫です。
以前よりヒーターコアの露出が少なくなっているので冬場はヒーターが若干効きが弱くなるかもしれません。
ただ、今回の目的は冷えるEXIGEを作ることなので。我慢してください…。
エアコンガスをチャージして暖気後に試運転しました。
冷えますね。なかなか冷えますね。
自分は寒がりな方なので帰りはクーラー切りました。
ただ、アイドリング辺りの冷えがいまいちな感じです。
ゲージで測っても高圧側は10kgちょい。
2000rpm辺りから冷えだすのでコンプレッサーの能力が落ちているのかと。
とはいえ、このコンプレッサーはそんなに稼働時間長くはないのですよ。
こちらの車両は元々レースに参戦していてその間はクーラーレスでした。
レース引退共に再びコンプレッサーを取り付けました。
そもそも効かないクーラーなので使うことも少ないので。
もしかしてEXIGEのコンプレッサーはシーリングだけR134用にしたR12用のコンプレッサーなのでは?と疑っております。
てなわけで知り合い各所にMk2用のコンプレッサーが無いかどうか調べましたが全滅。
ヤフオクでMGF用ないかなーって探しましたが全滅。時代ですね。
リビルドもクラッチとかはやってくれそうですが中身のピストンやらシリンダーの修理となるとなかなかやってくれそうな所もなく。
怪しさまんてんの海外サイトより購入しました。
ついでにエキスパンションバルブも購入。
コンプレッサー、エキパン、送料すべて込々の値段が昔国内で新品購入した金額の3分の1~4分の1という怪しさ倍増のお値段でした。
おかげさまでアイドリングでも納得の良く冷えっぷりでした。圧縮もばっちり。
耐久性はまだ未知数ですが、ようやく冷えるMk1 EXIGEの誕生です。おめでとうございます。
Mk1って夏は暑いのが当たり前でどこが熱いのか考えもしなかったですがバルクヘッドが熱いんですね。
そりゃ薄いFRP挟んだすぐそこにエキマニあるんですもんね。暑いわけです。
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